school life
第2章 Byte Sunday~いつもと違う1日~
すると、ちょうど冬貴の父と母が来る。
「お騒がせして、すみませんでした!」
父と母は同時に謝る。
「ママ、パパ」
そう言うと冬貴は父と母の元へ走って行った。
父のほうに見覚えがある。北咲冬真(キタサキ トウマ)、高校の時、学校一の悪と言われていて、十夜や京子に嵐を起こした奴だ。一年留年したうえに自主退学した。十夜より一つ上で二十二歳。
「白月?」
「北咲……だよな?」
「あの時はごめんっ!」
北咲はその場で頭を下げた。
「もういいよ。それに俺は別に。てか、可愛い男の子だな! 妻と子、大切にしろよ!」
十夜は笑顔で言う。
「おう! 十夜こそ京子ちゃんと幸せにな」
「おう!」
「じゃ、行こうか」
冬真は妻と子にそう言うと去って行った。
懐かしい再開。愛はこうも人を変えるのだろうか。
今日は迷子の男の子が運んで来てくれた、十夜にとっていつもと違う1日だった。
End
「お騒がせして、すみませんでした!」
父と母は同時に謝る。
「ママ、パパ」
そう言うと冬貴は父と母の元へ走って行った。
父のほうに見覚えがある。北咲冬真(キタサキ トウマ)、高校の時、学校一の悪と言われていて、十夜や京子に嵐を起こした奴だ。一年留年したうえに自主退学した。十夜より一つ上で二十二歳。
「白月?」
「北咲……だよな?」
「あの時はごめんっ!」
北咲はその場で頭を下げた。
「もういいよ。それに俺は別に。てか、可愛い男の子だな! 妻と子、大切にしろよ!」
十夜は笑顔で言う。
「おう! 十夜こそ京子ちゃんと幸せにな」
「おう!」
「じゃ、行こうか」
冬真は妻と子にそう言うと去って行った。
懐かしい再開。愛はこうも人を変えるのだろうか。
今日は迷子の男の子が運んで来てくれた、十夜にとっていつもと違う1日だった。
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