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school life

第5章 歪む心~school life~

 先生が来る。

「先生、これ……さっき言ってたのです」

「あぁ、ありがとな」

 先生は手紙を開き読む。

「よし、OK。SHR始めるぞ!」

 起立、礼をして事務連絡を済ます。

「ここからは別件な。知ってる奴もいると思うが、今日の朝、草川のげた箱に悪口が書いた手紙が入ってた……」

 先生は今朝のことを話し始めた。ざわつきつつも、みんなは真剣に聞く。

「……以上だ。次の授業の準備をするように。休み時間削ってすまん」

 クラスでの話し合いが終わると……

「ちょっと花宮来い!」

 先生が京子を呼ぶ。

 京子と友達の会話で大学がどうたらとか聞こえてくる。

 やっぱり頭いい子は、この時期に推薦の話が来たりするのかなーと考えていた。

 この呼び出しが悪夢を加速させることなんて思いもせずに。

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