school life
第5章 歪む心~school life~
放課後のみんなが帰った教室。
「なんだよ? 俺、京子待たせてるんだけど」
また胸が痛い。振られると分かっていて告白するのってこんなに辛いんだと知った。
「突然なんだけど、前から白月くんのこと好きだったんだ」
「それで?」
「だから、私と付き合って?」
「ごめん、無理」
十夜の即答に私は俯く。
「花宮さんが好きだから?」
「あぁ。それよりお前だろ。京子いじめてるのも、北咲動かしたのも!」
「えぇ。そうよ」
あぁ、もうやっぱりどうでもいい。もう疲れた。
「俺はお前がもう一生、京子に関わらないって約束するなら先生には言わない。けど、関わったらその時は……」
「そうね。言われたら困るわ」
「もう仕返しは済んだだろ。やりすぎだ」
「えぇ。分かったわ。もう、こんなことやめる。というか私、転校するから」
「え? いつだ」
「明日」
転校なんて卒業まで二ヶ月でしない。けれど先生にはそう言ってもらう。学校にも私はいないものとしてもらう。両親と話し合ってそう決めた。私はこっぴどく叱られて、でも許された。さすがに北咲のことは言っていない。卒業証書だけ、家に持ってきてもらう約束はした。
「そっか」
「あなたの気持ちは分かってた。けど、それだけ伝えたかったの。さよなら白月くん」
「なんだよ? 俺、京子待たせてるんだけど」
また胸が痛い。振られると分かっていて告白するのってこんなに辛いんだと知った。
「突然なんだけど、前から白月くんのこと好きだったんだ」
「それで?」
「だから、私と付き合って?」
「ごめん、無理」
十夜の即答に私は俯く。
「花宮さんが好きだから?」
「あぁ。それよりお前だろ。京子いじめてるのも、北咲動かしたのも!」
「えぇ。そうよ」
あぁ、もうやっぱりどうでもいい。もう疲れた。
「俺はお前がもう一生、京子に関わらないって約束するなら先生には言わない。けど、関わったらその時は……」
「そうね。言われたら困るわ」
「もう仕返しは済んだだろ。やりすぎだ」
「えぇ。分かったわ。もう、こんなことやめる。というか私、転校するから」
「え? いつだ」
「明日」
転校なんて卒業まで二ヶ月でしない。けれど先生にはそう言ってもらう。学校にも私はいないものとしてもらう。両親と話し合ってそう決めた。私はこっぴどく叱られて、でも許された。さすがに北咲のことは言っていない。卒業証書だけ、家に持ってきてもらう約束はした。
「そっか」
「あなたの気持ちは分かってた。けど、それだけ伝えたかったの。さよなら白月くん」