
犬猿の仲良し
第22章 始動
ー準備一日目
男達は熱気を上げてせっせと準備をしている。
楽しそうだな皆。
暑苦しいけど。
俺は看板のペンキ塗りをしている。
力仕事は出来なさそうという先生の最低最悪な差別と偏見により、一番楽な仕事にされた。
一応握力40あるんだけどな。
健太と神楽は当然力仕事。
花火と晴は今はどこかへ行っている。
何か俺だけすげぇ楽だな。
まぁいい。
これで俺の美的センスが証明される。
中学生の頃、美術の先生が俺につきっきりで指導をしてくれたにも関わらず最終的には虹を描こうとしたのが真っ黒になったのを覚えている。
健太にもペンキ塗りは絶対駄目だと言われたけどそれが悔しくて絶対やると言ったのが間違いだった。
ピンク色で塗っているのに黒になっている。
俺は心に闇でも抱えているのか?
ハートの部分が黒っていうのはさすがに危機感を感じる。
どうしよう。
黒ってどうにもなんないよな。
いや、逆に濃い赤を塗れば薄まってピンクになるのかな?
よし、取ってこよう。
スクッと立ち上がった瞬間、目の前に海人さんが居た。
璃「うわ?!」
海「ちょっと璃玖びびりすぎっしょ!ひどいなー、色塗ってたの?これ何?ブラックホールかな?でもこの絵全体を見ると宇宙ってわけでもなさそうだしむしろお花畑みたいな絵だけど…これ何?」
この人これ何って2回も言ったぞ。
あと言葉一つ一つが胸に刺さったんだが。
なんなんだこの人先輩。
てか何でここに。
璃「一応…ハートなんすけど」
海「これが?!あっ、いやそうじゃなくて…璃玖のクラスは何するの?」
話逸らした!
けなされるほうがよっぽどいいわ。
傷口えぐられてる気分だよ。
璃「女装喫茶とかなんとか」
海「マジで?!璃玖もするの!」
璃「残念ながら」
海「残念じゃないよ!俺絶対来るね!皆の目盗んで来るから!!」
璃「いや来ないで下さい」
海「来るよ!あ、本題がねー放課後バスケ部でやる出し物決めるからって」
話題がコロコロ変わるな。
璃「あー今年何やるんですか?」
海「劇とかやっちゃう?」
璃「劇?」
海「そー!俺と璃玖のラブコメ!俺、璃玖とミスミスター狙ってるから」
ラブコメなんて死んでもごめんだわ。
なんて先輩には言えない。
璃「俺も狙ってますよ、健太と」
ミスだけどな。
まぁ圧勝だ。
海「…健太と?!」
健「何すか?」
男達は熱気を上げてせっせと準備をしている。
楽しそうだな皆。
暑苦しいけど。
俺は看板のペンキ塗りをしている。
力仕事は出来なさそうという先生の最低最悪な差別と偏見により、一番楽な仕事にされた。
一応握力40あるんだけどな。
健太と神楽は当然力仕事。
花火と晴は今はどこかへ行っている。
何か俺だけすげぇ楽だな。
まぁいい。
これで俺の美的センスが証明される。
中学生の頃、美術の先生が俺につきっきりで指導をしてくれたにも関わらず最終的には虹を描こうとしたのが真っ黒になったのを覚えている。
健太にもペンキ塗りは絶対駄目だと言われたけどそれが悔しくて絶対やると言ったのが間違いだった。
ピンク色で塗っているのに黒になっている。
俺は心に闇でも抱えているのか?
ハートの部分が黒っていうのはさすがに危機感を感じる。
どうしよう。
黒ってどうにもなんないよな。
いや、逆に濃い赤を塗れば薄まってピンクになるのかな?
よし、取ってこよう。
スクッと立ち上がった瞬間、目の前に海人さんが居た。
璃「うわ?!」
海「ちょっと璃玖びびりすぎっしょ!ひどいなー、色塗ってたの?これ何?ブラックホールかな?でもこの絵全体を見ると宇宙ってわけでもなさそうだしむしろお花畑みたいな絵だけど…これ何?」
この人これ何って2回も言ったぞ。
あと言葉一つ一つが胸に刺さったんだが。
なんなんだこの人先輩。
てか何でここに。
璃「一応…ハートなんすけど」
海「これが?!あっ、いやそうじゃなくて…璃玖のクラスは何するの?」
話逸らした!
けなされるほうがよっぽどいいわ。
傷口えぐられてる気分だよ。
璃「女装喫茶とかなんとか」
海「マジで?!璃玖もするの!」
璃「残念ながら」
海「残念じゃないよ!俺絶対来るね!皆の目盗んで来るから!!」
璃「いや来ないで下さい」
海「来るよ!あ、本題がねー放課後バスケ部でやる出し物決めるからって」
話題がコロコロ変わるな。
璃「あー今年何やるんですか?」
海「劇とかやっちゃう?」
璃「劇?」
海「そー!俺と璃玖のラブコメ!俺、璃玖とミスミスター狙ってるから」
ラブコメなんて死んでもごめんだわ。
なんて先輩には言えない。
璃「俺も狙ってますよ、健太と」
ミスだけどな。
まぁ圧勝だ。
海「…健太と?!」
健「何すか?」
