
犬猿の仲良し
第22章 始動
海「げ、出た出た。ひっつき虫」
海人さんは健太の顔を見ると、吐きそうな顔をした。
イケメンでもそんな顔に出来るのか。
健「こっちの台詞ですよ。何で居るんすか」
海「璃玖に会いに来たんだよ!帰れ!」
健「いや俺の教室ですから。海人さんが帰って下さい。それにミスターの座渡すわけないじゃないっすか」
おいおいまたバトルか…?
やめてくれ。
見てるこっちが疲れるんだよこの言い合い。
健太も海人さんも本気でやり合うから。
ってか健太が狙ってんのミスターなの?
ミスじゃなかったの?
俺だけミス狙ってたの?
恥ずかしいんですけど。
海「俺も渡さねぇから」
海人さんの目つきが急に変わった。
豹変っていうのか、何だか獲物を捕らえる目をしていた。
健「そーすか。まぁいいですお帰り下さーい。さよーなら」
お前態度悪すぎだろ。
すげぇな逆に尊敬するわ。
海「お前に指図される覚えはありません!」
大「…おい」
教室の扉のところで、低く静かな怒りがこもっている声が聞こえた。
教室が一瞬で沈黙に支配された。
海「ひっ…た、大ちゃ…」
海人さんの目つきが元に戻った。
いや、むしろ弱気になった。
海「ごめんね?すぐ戻るから!」
大「ならいい。行くぞ。悪かったな」
璃「大丈夫です」
海人さんは最後にキッと健太を睨み付けて教室から出て行った。
また、健太も海人さんのことを睨み返していた。
教室の沈黙は二人が出て行くことによって破られた。
海人さん多重人格?
全員に態度違うじゃねぇか。
ってか田中さんが海人さん連れて行くのお約束になったな。
まぁ田中さんに会えるからいいか。
かっけぇし。
実は俺はちょっとした田中さんのファンだ。
好意を向けられたのがもし田中さんだったら俺はOKと言ってしまうかもしれない。
まぁ無いと思うが。
それを健太に話した次の日、健太の口数が少なく、表情も何だか乏しくなったので呆れた。
人によってはただただ関わりたくなくなる。
健太が良い例になってくれた。
いきなり健太が深い溜息をついた。
璃「どうした?」
健「犬の世話は困る!」
璃「あ?!」
海人さんは健太の顔を見ると、吐きそうな顔をした。
イケメンでもそんな顔に出来るのか。
健「こっちの台詞ですよ。何で居るんすか」
海「璃玖に会いに来たんだよ!帰れ!」
健「いや俺の教室ですから。海人さんが帰って下さい。それにミスターの座渡すわけないじゃないっすか」
おいおいまたバトルか…?
やめてくれ。
見てるこっちが疲れるんだよこの言い合い。
健太も海人さんも本気でやり合うから。
ってか健太が狙ってんのミスターなの?
ミスじゃなかったの?
俺だけミス狙ってたの?
恥ずかしいんですけど。
海「俺も渡さねぇから」
海人さんの目つきが急に変わった。
豹変っていうのか、何だか獲物を捕らえる目をしていた。
健「そーすか。まぁいいですお帰り下さーい。さよーなら」
お前態度悪すぎだろ。
すげぇな逆に尊敬するわ。
海「お前に指図される覚えはありません!」
大「…おい」
教室の扉のところで、低く静かな怒りがこもっている声が聞こえた。
教室が一瞬で沈黙に支配された。
海「ひっ…た、大ちゃ…」
海人さんの目つきが元に戻った。
いや、むしろ弱気になった。
海「ごめんね?すぐ戻るから!」
大「ならいい。行くぞ。悪かったな」
璃「大丈夫です」
海人さんは最後にキッと健太を睨み付けて教室から出て行った。
また、健太も海人さんのことを睨み返していた。
教室の沈黙は二人が出て行くことによって破られた。
海人さん多重人格?
全員に態度違うじゃねぇか。
ってか田中さんが海人さん連れて行くのお約束になったな。
まぁ田中さんに会えるからいいか。
かっけぇし。
実は俺はちょっとした田中さんのファンだ。
好意を向けられたのがもし田中さんだったら俺はOKと言ってしまうかもしれない。
まぁ無いと思うが。
それを健太に話した次の日、健太の口数が少なく、表情も何だか乏しくなったので呆れた。
人によってはただただ関わりたくなくなる。
健太が良い例になってくれた。
いきなり健太が深い溜息をついた。
璃「どうした?」
健「犬の世話は困る!」
璃「あ?!」
