
犬猿の仲良し
第24章 届いて
ー家
声が出ないと分かり、神楽は俺の腕を引いて保健室へと連れていった。
喉に問題はないみたいだけど、一応病院へ行くように言われた。
病院では、ストレスだと言われた。
ということで、何かきっかけがあればまた声が出るらしいが、そのきっかけは分からないと言う。
だからとりあえず家で安静にするようにした。
馴染みある場所の方がきっかけとやらにも気付けるかもしれないとの事だった。
医者にも分からないのに俺になんて分かるわけないだろ。
それにストレスって…。
どれのことだ?
そういえば最近ストレスを溜めすぎていたような。
前にストレスの溜めすぎですって余命宣告されるなーとか考えてたけど、声が出なくなるとは。
こんなん実際にあんの?
すげぇなおい、声全然出ねぇよ。
俺はベッドに寝転がった。
寝て起きれば声が出ているはず。
一旦寝よう。
ー…1時間後
…めっちゃ寝た。
俺はあくびをしながら、ムクッと体を起こした。
健「よっ」
?!
健太が何でここに?!
あ、夢かな?
俺は自分の頬を思い切り引っぱたいた。
パシィッ
健「何やってんの?!?!頭大丈夫?!ちょっと涙目だし?!」
痛かった。
夢じゃねぇ。
これは現実…。
何でここに?!
健太は驚きを隠せない俺の頭をぽんぽんと撫でた。
あ、ヤバい泣きそう。
いや駄目だ俺。
こんなことで泣くなんて駄目だ。
健「声でねーの」
俺は頷いた。
そして、ベッドから立ち上がり、紙とペンを取りに行った。
「何でここに居るんだ」と書いた。
健「神楽から聞いたんだよ。璃玖が声出なくなって早退したって。そんで心配だったから駆けつけました!」
神楽…。
あいつはどこまで優しくしてくれるんだろう。
健太も健太だ。
心配だからって早退してまで駆けつけられるものなのか。
…は。
そうだ写真。
この様子じゃまだ見てないのか?
健「どうしたどうした?落ち着け」
俺はカカッと素早いペン裁きで「蒼依はどうした?」と書いた。
健「あぁー、あの後どっか行っちゃったまま帰ってこなかったけど…なーに、嫉妬ですか璃玖さん?」
ニヤニヤしている健太にむかついたので、俺は健太を睨んだ。
健「わりー、冗談だよ」
苦笑いで、また俺の頭を撫でる健太。
…俺はもう健太に近付いたら駄目なのにな。
でも今だけ、今だけだから。
声が出ないと分かり、神楽は俺の腕を引いて保健室へと連れていった。
喉に問題はないみたいだけど、一応病院へ行くように言われた。
病院では、ストレスだと言われた。
ということで、何かきっかけがあればまた声が出るらしいが、そのきっかけは分からないと言う。
だからとりあえず家で安静にするようにした。
馴染みある場所の方がきっかけとやらにも気付けるかもしれないとの事だった。
医者にも分からないのに俺になんて分かるわけないだろ。
それにストレスって…。
どれのことだ?
そういえば最近ストレスを溜めすぎていたような。
前にストレスの溜めすぎですって余命宣告されるなーとか考えてたけど、声が出なくなるとは。
こんなん実際にあんの?
すげぇなおい、声全然出ねぇよ。
俺はベッドに寝転がった。
寝て起きれば声が出ているはず。
一旦寝よう。
ー…1時間後
…めっちゃ寝た。
俺はあくびをしながら、ムクッと体を起こした。
健「よっ」
?!
健太が何でここに?!
あ、夢かな?
俺は自分の頬を思い切り引っぱたいた。
パシィッ
健「何やってんの?!?!頭大丈夫?!ちょっと涙目だし?!」
痛かった。
夢じゃねぇ。
これは現実…。
何でここに?!
健太は驚きを隠せない俺の頭をぽんぽんと撫でた。
あ、ヤバい泣きそう。
いや駄目だ俺。
こんなことで泣くなんて駄目だ。
健「声でねーの」
俺は頷いた。
そして、ベッドから立ち上がり、紙とペンを取りに行った。
「何でここに居るんだ」と書いた。
健「神楽から聞いたんだよ。璃玖が声出なくなって早退したって。そんで心配だったから駆けつけました!」
神楽…。
あいつはどこまで優しくしてくれるんだろう。
健太も健太だ。
心配だからって早退してまで駆けつけられるものなのか。
…は。
そうだ写真。
この様子じゃまだ見てないのか?
健「どうしたどうした?落ち着け」
俺はカカッと素早いペン裁きで「蒼依はどうした?」と書いた。
健「あぁー、あの後どっか行っちゃったまま帰ってこなかったけど…なーに、嫉妬ですか璃玖さん?」
ニヤニヤしている健太にむかついたので、俺は健太を睨んだ。
健「わりー、冗談だよ」
苦笑いで、また俺の頭を撫でる健太。
…俺はもう健太に近付いたら駄目なのにな。
でも今だけ、今だけだから。
