
犬猿の仲良し
第3章 気付いて下さい
ー放課後
終学活が終わり、皆はそれぞれの部活へと足を運んでいった。
今残ってるのはもう俺と健太だけ。
気まずい空気が漂う中、仕方がなく、部活に行く準備をしている健太に声を掛けた。
璃「部活行くぞ」
健「ん゙ー」
璃「あからさまに嫌そうにしてんじゃねーよ!」
健「嫌じゃないし」
璃「つーか…何でもねー」
健「え、何?」
璃「何でもねーよ行くぞ」
健「ちょ、何だよ!」
俺が足早にこの場を去ろうとしたら、腕をガッと掴まれた。
健太は馬鹿力だから振りほどこうにも振りほどけない。
ったく、何なんだよお前は…。
健「気になる」
真っ直ぐな目で見つめられる。
ちゃんと目が合ったのが久し振りに感じられるな。
しかし、俺は言った。
璃「自分だけ話を聞こうなんて虫がよすぎるんじゃねーの?」
健太は眉をひそめた。
健「は?どういう意味?」
璃「お前は俺に原因を話したくない。でも健太は俺の話が気になるから聞きたい。わがままにも程がある」
健太が黙りこくったので、俺は何故かイライラして更に煽るような事を言った。
璃「そんなに俺に言えないような事話してたの?」
健太は俺の言葉を聞くと、目で威嚇し始めた。
何とか言えよ。
本当は内容なんてどうでもよかった。ただ、長く付き合ってきたのに、こんな形で隠し事をされるなんて思ってもみなかったから。
絶対俺には何でも話してくれていると思っていたから。
健太にこんなに苛立ったのは初めてかな。
あぁ、昔もこんな事があったか?
あれは確か…。
何だったっけ?
ハッと笑い、「もういいだろ。行くぞ」と言った。
本当にもうよかったのに。
健太に背を向けた時。
健「話すから、待てよ」
背後から聞こえた声をきっかけに、俺達の間に沈黙が訪れた。
終学活が終わり、皆はそれぞれの部活へと足を運んでいった。
今残ってるのはもう俺と健太だけ。
気まずい空気が漂う中、仕方がなく、部活に行く準備をしている健太に声を掛けた。
璃「部活行くぞ」
健「ん゙ー」
璃「あからさまに嫌そうにしてんじゃねーよ!」
健「嫌じゃないし」
璃「つーか…何でもねー」
健「え、何?」
璃「何でもねーよ行くぞ」
健「ちょ、何だよ!」
俺が足早にこの場を去ろうとしたら、腕をガッと掴まれた。
健太は馬鹿力だから振りほどこうにも振りほどけない。
ったく、何なんだよお前は…。
健「気になる」
真っ直ぐな目で見つめられる。
ちゃんと目が合ったのが久し振りに感じられるな。
しかし、俺は言った。
璃「自分だけ話を聞こうなんて虫がよすぎるんじゃねーの?」
健太は眉をひそめた。
健「は?どういう意味?」
璃「お前は俺に原因を話したくない。でも健太は俺の話が気になるから聞きたい。わがままにも程がある」
健太が黙りこくったので、俺は何故かイライラして更に煽るような事を言った。
璃「そんなに俺に言えないような事話してたの?」
健太は俺の言葉を聞くと、目で威嚇し始めた。
何とか言えよ。
本当は内容なんてどうでもよかった。ただ、長く付き合ってきたのに、こんな形で隠し事をされるなんて思ってもみなかったから。
絶対俺には何でも話してくれていると思っていたから。
健太にこんなに苛立ったのは初めてかな。
あぁ、昔もこんな事があったか?
あれは確か…。
何だったっけ?
ハッと笑い、「もういいだろ。行くぞ」と言った。
本当にもうよかったのに。
健太に背を向けた時。
健「話すから、待てよ」
背後から聞こえた声をきっかけに、俺達の間に沈黙が訪れた。
