
犬猿の仲良し
第4章 救いようのない馬鹿
俺は田中さんに遅れますと連絡を入れた。携帯を鞄にしまうと、俺は健太の方へ向き直った。
璃「本当に話してくれんのか」
健「おう」
璃「じゃ、屋上に移動すっか」
健「ん」
屋上に移動する間、俺達に会話はなかった。
だが昼の時のようなぴりついた空気でもなかった。
ー屋上
俺らは定位置に向かい合って座った。
黙っている時間が勿体ないので、俺は早めに振った。
璃「どーぞ」
健「え、待って。そんなガン見されてないといけないの?」
何を言い出すんだこいつ。
璃「ガン見ってお前…。真剣に話聞くときは相手の目を見ながら聞くってお母さんに教わったろ」
健「いや、俺は小学3年生の頃の担任に教えてもらった。」
璃「あ、俺もだ」
健「だろ!」
俺は急に懐かしくなり、無意識に話題を膨らませた。
璃「あの時の遠足でさ、山でエロ本拾ったよな。お前」
健「違う違う!俺じゃなくて林!」
璃「お前だろ?顔真っ赤にしてたし」
健「ちげーよ、違くないけど!拾ったのは林だって!」
璃「どっちだよ(笑)つか林って誰?」
健「嘘ぉ?!よく鼻血出してた奴だよ」
璃「あー、林か」
健「エロ本拾った時も鼻血出してた」
璃「なついな」
健「なー」
そう言ってケラケラ笑い出す。
なー…って何だこの和やかな雰囲気は!
俺は一体何をしているんだ!
エロ本なんて今はどうでもいいだろ!
しかし、さっきまでの苛立ちを忘れて笑い合えている今の状況が、凄く楽しかった。
璃「本当に話してくれんのか」
健「おう」
璃「じゃ、屋上に移動すっか」
健「ん」
屋上に移動する間、俺達に会話はなかった。
だが昼の時のようなぴりついた空気でもなかった。
ー屋上
俺らは定位置に向かい合って座った。
黙っている時間が勿体ないので、俺は早めに振った。
璃「どーぞ」
健「え、待って。そんなガン見されてないといけないの?」
何を言い出すんだこいつ。
璃「ガン見ってお前…。真剣に話聞くときは相手の目を見ながら聞くってお母さんに教わったろ」
健「いや、俺は小学3年生の頃の担任に教えてもらった。」
璃「あ、俺もだ」
健「だろ!」
俺は急に懐かしくなり、無意識に話題を膨らませた。
璃「あの時の遠足でさ、山でエロ本拾ったよな。お前」
健「違う違う!俺じゃなくて林!」
璃「お前だろ?顔真っ赤にしてたし」
健「ちげーよ、違くないけど!拾ったのは林だって!」
璃「どっちだよ(笑)つか林って誰?」
健「嘘ぉ?!よく鼻血出してた奴だよ」
璃「あー、林か」
健「エロ本拾った時も鼻血出してた」
璃「なついな」
健「なー」
そう言ってケラケラ笑い出す。
なー…って何だこの和やかな雰囲気は!
俺は一体何をしているんだ!
エロ本なんて今はどうでもいいだろ!
しかし、さっきまでの苛立ちを忘れて笑い合えている今の状況が、凄く楽しかった。
