
犬猿の仲良し
第8章 それは違う
笑顔だった顔が一瞬で崩れた。
直「ださい?俺が?1対6で喧嘩売ってきてボコボコにされて逃げた奴等よりも?」
璃「あぁ」
直「はぁ?!何でだよ!!」
挑発しているわけではない。
ただ、こいつは間違っていると思った。
このままではいけないと思った。
璃「喧嘩に強い奴がかっこいいとは言わない。」
直「じゃあ何だよ?逃げた奴のほうがかっこいいのか?」
璃「違う」
直は瞳孔を開いていた。
…殴られる覚悟はある。
直「じゃあっ…」
璃「今のお前に言ってもまだ分からないよ」
直「は…?何だよそれ!ざけんなっ!!」
直は拳を作り、大きく振りかぶった。
来る。
俺はぎゅっと目を瞑った。
ドッ
とてつもない音が屋上に響いた。
しかし、痛みはなかった。
ゆっくり目を開けると、拳は壁を思い切り殴ってあった。
直の握りしめている拳から、血が出ていた。
璃「おい、血…」
流石に焦って、俺は直の顔を見た。
しかし、驚きの光景があった。
直の頬には涙が伝っていたのだ。
璃「なっ…?!」
直「ださい?俺が?1対6で喧嘩売ってきてボコボコにされて逃げた奴等よりも?」
璃「あぁ」
直「はぁ?!何でだよ!!」
挑発しているわけではない。
ただ、こいつは間違っていると思った。
このままではいけないと思った。
璃「喧嘩に強い奴がかっこいいとは言わない。」
直「じゃあ何だよ?逃げた奴のほうがかっこいいのか?」
璃「違う」
直は瞳孔を開いていた。
…殴られる覚悟はある。
直「じゃあっ…」
璃「今のお前に言ってもまだ分からないよ」
直「は…?何だよそれ!ざけんなっ!!」
直は拳を作り、大きく振りかぶった。
来る。
俺はぎゅっと目を瞑った。
ドッ
とてつもない音が屋上に響いた。
しかし、痛みはなかった。
ゆっくり目を開けると、拳は壁を思い切り殴ってあった。
直の握りしめている拳から、血が出ていた。
璃「おい、血…」
流石に焦って、俺は直の顔を見た。
しかし、驚きの光景があった。
直の頬には涙が伝っていたのだ。
璃「なっ…?!」
