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犬猿の仲良し

第14章 考える男

晴「それより健太はどうしたの?」
璃「休み…かな」
晴「かなって…聞いてないの?」
璃「あぁ」
晴「馬鹿は風邪引かないからね。何だろう?何かあった?」

晴は少し不審そうに聞いてきた。

ここは話すべきだろうか。
だけど話したところで何になる?
…やめておこう。

璃「思い当たらないな」
晴「そっかー。ま、健太より自分の心配した方がいいと思うけどねー」
璃「え?」
晴「顔、ひどいよ」

カシャッ

晴は俺の顔を秒速で撮り、それを見せてきた。

晴「ほら」
璃「いや、普段と変わんねぇ。もしかして俺ってブス?」
晴「ぶふぉwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

晴はぶはっと吹き出した。

璃「ちょ、汚ぇ!!」
晴「ぶ、ブスってwwwwwあはははははっwwwwひーっw」
璃「お前もう席に戻れよ!」
晴「分かった分かったwwwwwじゃあねwwwwwww」

うるせぇな。
ブスの何が悪い。
もう色んな奴とテンションが違いすぎてついて行けない。
俺は机に突っ伏して、目を伏せたときに浮かんできたのは健太の顔だった。
初めてだ。
こんなにも無性に会いたいと思ったのは。

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