
犬猿の仲良し
第15章 無くしてから初めて気付く
ー教室
ガラッ!
璃「だー!!!くそっ」
俺は乱暴に扉を開けた。
教室で飯を食っていた奴らは当然びっくりして俺の方を見てきたが、どうでも良かった。
どうせ嫌われてるんだ。
もう減る物がないという開き直りと、さっきのイライラで不機嫌丸出しだった。
もうこの勢いで不良にでもなっちまうか?
やっぱり嫌だ。
多少の馬鹿はしたことはあるが、先生に目を付けられるのは勘弁だ。
俺がドカッと椅子に座ると、また知らない奴が近付いてきた。
俺どんだけクラスの奴のこと知らないんだよ。
うるさいって言いに来たのか?
ついに直接言われるのか。
俺はそのクラスメイトと目を合わせた。
…イケメンだなおい。
璃「…何?」
花「俺、花火って言います!も、もしかして朝陽の告白断ったの?」
イケメンのくせにおどおどしてる。
おもしれーな。
璃「花火…すげぇ名前。ってか告白なんてされてねぇんだけど?」
花「あ、ありがとう…。…ってえ?!告白されてないの?!」
璃「胸くそ悪い話なら聞かされた。あれが告白?」
あれ?
何でこんなに普通に喋ってんだろ。
つーか告白って何?
意味が分からない俺をよそに、突然花火が教室にいる人達に呼びかける。
花「聞いたかお前ら!一ノ瀬君、告白されてないってよ!」
え?!
何その小説のタイトルみたいな…。
じゃなくて、何でクラスに報告?!
そして何でお前ら盛り上がってんの?!
やべぇ。
明らかに俺の話なんだろうけど疎外感半端ねぇ。
花「実はさ、俺達一ノ瀬君に憧れてたんだよ!」
璃「はい?」
一ノ瀬君呼びと憧れという言葉に色んな意味で鳥肌が立った。
俺は嫌われて…ないのか?
璃「あの…君付けやめて下さい」
花「いいの?!お前ら!君付けしなくていいってよ!」
何でいちいち報告するんだろうこいつ。
面白すぎる。
ぶふっと吹き出してしまった。
花「うわぁ…」
璃「うわぁって?!」
花火が俺の顔を見てえらいびっくりした顔をしていた。
やっぱり俺ってブスなの?
笑うとブス倍増!なの?
花「一ノ瀬く…一ノ瀬の笑った顔が俺達に向けられるなんて思ってもみなかったから…。うっ」
璃「泣くな?!」
花「健太君以外にその顔は見せないと思ってたよ」
璃「いや、面白いもんがあったら普通に笑うわ。お前とか」
花「?!」
バターン
ガラッ!
璃「だー!!!くそっ」
俺は乱暴に扉を開けた。
教室で飯を食っていた奴らは当然びっくりして俺の方を見てきたが、どうでも良かった。
どうせ嫌われてるんだ。
もう減る物がないという開き直りと、さっきのイライラで不機嫌丸出しだった。
もうこの勢いで不良にでもなっちまうか?
やっぱり嫌だ。
多少の馬鹿はしたことはあるが、先生に目を付けられるのは勘弁だ。
俺がドカッと椅子に座ると、また知らない奴が近付いてきた。
俺どんだけクラスの奴のこと知らないんだよ。
うるさいって言いに来たのか?
ついに直接言われるのか。
俺はそのクラスメイトと目を合わせた。
…イケメンだなおい。
璃「…何?」
花「俺、花火って言います!も、もしかして朝陽の告白断ったの?」
イケメンのくせにおどおどしてる。
おもしれーな。
璃「花火…すげぇ名前。ってか告白なんてされてねぇんだけど?」
花「あ、ありがとう…。…ってえ?!告白されてないの?!」
璃「胸くそ悪い話なら聞かされた。あれが告白?」
あれ?
何でこんなに普通に喋ってんだろ。
つーか告白って何?
意味が分からない俺をよそに、突然花火が教室にいる人達に呼びかける。
花「聞いたかお前ら!一ノ瀬君、告白されてないってよ!」
え?!
何その小説のタイトルみたいな…。
じゃなくて、何でクラスに報告?!
そして何でお前ら盛り上がってんの?!
やべぇ。
明らかに俺の話なんだろうけど疎外感半端ねぇ。
花「実はさ、俺達一ノ瀬君に憧れてたんだよ!」
璃「はい?」
一ノ瀬君呼びと憧れという言葉に色んな意味で鳥肌が立った。
俺は嫌われて…ないのか?
璃「あの…君付けやめて下さい」
花「いいの?!お前ら!君付けしなくていいってよ!」
何でいちいち報告するんだろうこいつ。
面白すぎる。
ぶふっと吹き出してしまった。
花「うわぁ…」
璃「うわぁって?!」
花火が俺の顔を見てえらいびっくりした顔をしていた。
やっぱり俺ってブスなの?
笑うとブス倍増!なの?
花「一ノ瀬く…一ノ瀬の笑った顔が俺達に向けられるなんて思ってもみなかったから…。うっ」
璃「泣くな?!」
花「健太君以外にその顔は見せないと思ってたよ」
璃「いや、面白いもんがあったら普通に笑うわ。お前とか」
花「?!」
バターン
