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ー家

今日は色々あったな…。
友達が出来て田中さんにも心配してもらえて。

俺は部屋の窓から健太の部屋が見えないか確認した。
カーテンはまだ閉まってる。
電話しようか？
ラインやメールだと文字だから上手く伝わらない気がする。
家電だと家の人が出る確率高ぇな。
携帯か…。
あいつ、俺と喋りたくないんじゃないかな。
電源切ってたら？
立ち直れない。

どんなに心強い友達が出来てもどんなに優しい先輩が味方でも、やっぱり俺の世界には健太が必要だ。
出ないなら出ないで他の方法を考えるまで。
やらずに後悔してられるか。

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…ﾌﾞﾂ

出た？！

璃「もしもｓ…」

ー呼び出しましたが、現在近くに居りません。ピーという発信音のあとに…

ピッ

出なかった。
…どうしよう。
家に行く？
あ、玄関から入らなくても窓から石投げれば流石に気付くよな。

家電にも掛けてみればいいのか？
家の人が出たらなんて説明すれば…。
いや、もうこの際掛けよう。

ーﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…ﾌﾞﾂ

「もしもし、赤谷です。どちら様でしょうか？」
璃「もしもし。璃玖です」
「あら！随分声が変わったわねー！健太？まだ帰ってきてないのよ。でも下校一緒なんでしょ？」
璃「今日は部活が俺だけ長引いて」
「そうなの。帰ってきたら掛け直させる？」
璃「いや、大丈夫です。ありがとうございます」
「そう…じゃあ今度また遊びに来なさいね！」
璃「はい」

ピッ

お母さんかよ！
嘘吐いちまったな…。
絶賛喧嘩中なんです！とか言えねぇし。
仕方ないよな。
もうどうすればいいか分かんねぇ。

ﾋﾟﾛｰﾝ

ライン？
誰だよこんな時に。

確認をすると、神楽からだった。
今日仲良くなったもんだから友達追加したんだっけ。
ちなみに名前は「神の子」で入れてる。
自分に自信ありすぎだろこいつ。

ーLINE
神「仲直り出来たか(≧◇≦)？」
璃「まだ。どうすればいいか考え中」

顔文字可愛いなおい。
図体と言葉遣いからこの顔文字は予想出来ない。
ふ、と笑った。

神「神楽様からいい仲直りの仕方を教えてやろーじゃねぇか(o´∀`)b」

いちいち可愛い。
やめろ、笑わすな。

璃「よろしく」
神「握手しとけば大丈夫
(*・ω・人・ω・*)」

…は？

こいつマジで言ってんのかな？
マジっぽくて嫌だわ。
俺は既読無視をした。