
犬猿の仲良し
第19章 「彼」の存在
ーピンポーン
母「はい…あら璃玖君」
璃「こんばんは」
おばさん痩せたな。
原因は健太か…。
母「健太かしら…?ごめんなさいね、今お風呂なの。」
喋り方にも生気があまり感じられなかった。
璃「すみません、失礼します」
母「璃玖君?っ、ちょっと!」
俺はおばさんを退けて、強引に家の中に入った。
風呂は確かここの突き当たり。
ガラッ!
俺は勢いよく扉を開けた。
…が、健太はいなかった。
人が入った痕跡もない。
どういうことだ?
着いてきていたおばさんをまた避けて次は健太の部屋に行った。
ガチャ
…いねぇ。
何でだ?
他に居そうなところなんて…。
母「実は今日は帰ってきていないのよ」
璃「え…」
母「私もうどうしたら…!!」
おばさんは泣き崩れてしまった。
…ごめんなさい。
家に居ないと分かれば健太の居る場所も薄ら見当がつく。
あそこだ。
俺はおばさんの肩に手を添えた。
璃「後で説明します。どっちに転んでも」
母「え?どういうこと?まっ…」
俺はそう言い残し、健太の家を後にした。
ー…公園
俺は辺りをキョロキョロと見回す。
絶対にここしかねぇだろ。
頼む、居てくれ。
そう願った瞬間、黒い人影が目にとまった。
暗くてよく見えないけど間違いない。
…俺が間違えるわけ無い。
ベンチに足を組んで座っている。
緊張感が増す。
あっちはまだ俺に気付いていない。
俺から近付かないと多分変わらない。
一歩。
一歩を踏み出せば。
心臓爆発して死にそうだ。
俺はベンチに座っている人物へゆっくりと近付いていった。
するとそいつは、ゆらりと立ち上がって俺の方を向いた。
気づかれた。
俺は喉を鳴らした。
母「はい…あら璃玖君」
璃「こんばんは」
おばさん痩せたな。
原因は健太か…。
母「健太かしら…?ごめんなさいね、今お風呂なの。」
喋り方にも生気があまり感じられなかった。
璃「すみません、失礼します」
母「璃玖君?っ、ちょっと!」
俺はおばさんを退けて、強引に家の中に入った。
風呂は確かここの突き当たり。
ガラッ!
俺は勢いよく扉を開けた。
…が、健太はいなかった。
人が入った痕跡もない。
どういうことだ?
着いてきていたおばさんをまた避けて次は健太の部屋に行った。
ガチャ
…いねぇ。
何でだ?
他に居そうなところなんて…。
母「実は今日は帰ってきていないのよ」
璃「え…」
母「私もうどうしたら…!!」
おばさんは泣き崩れてしまった。
…ごめんなさい。
家に居ないと分かれば健太の居る場所も薄ら見当がつく。
あそこだ。
俺はおばさんの肩に手を添えた。
璃「後で説明します。どっちに転んでも」
母「え?どういうこと?まっ…」
俺はそう言い残し、健太の家を後にした。
ー…公園
俺は辺りをキョロキョロと見回す。
絶対にここしかねぇだろ。
頼む、居てくれ。
そう願った瞬間、黒い人影が目にとまった。
暗くてよく見えないけど間違いない。
…俺が間違えるわけ無い。
ベンチに足を組んで座っている。
緊張感が増す。
あっちはまだ俺に気付いていない。
俺から近付かないと多分変わらない。
一歩。
一歩を踏み出せば。
心臓爆発して死にそうだ。
俺はベンチに座っている人物へゆっくりと近付いていった。
するとそいつは、ゆらりと立ち上がって俺の方を向いた。
気づかれた。
俺は喉を鳴らした。
