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Dream Kiss~それぞれのバレンタイン~

第7章 願う幸せ~悠編~

「うん」


「クリスマスとバレンタインは、女の子の夢の日だよな~」


「あのね……」


優美は神妙な顔をしている。


「何?」


「これっ。チョコレートケーキ」


「ありがと。優美の作るお菓子うまいからな」


今年はチョコレートケーキか。優美は毎年、プレゼントをくれる。チョコレートに各種ケーキ。飴の時もあった。これも自分で手作りしたべっこう飴。そのどれもが手作りだ。これで何年目になるだろうか……。


「あのね……あたし」


「ん?」


「悠のこと好き」


何で今更言うんだそんなこと。


「知ってる」


「え?」


優美はびっくりしている。


「優美見てたらわかる」


「じゃあ付き合って。私、もう大人だよ?」


優美は涙目で俺に問う。

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