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Dream Kiss~それぞれのバレンタイン~

第7章 願う幸せ~悠編~

~おまけ~



家に帰ると留守電が入っていた。


「あ~悠。帰ったらお母さんに電話してね」


俺は仕方なく母親に電話する。


「もしも~し」


「あ、母さん、何の用事?」


「いや、バレンタインチョコもらったかな~って」


何言ってんだこの母親は。


「チョコケーキならもらった」


「優美ちゃんかい?」


「まあな」


「で、告白されたの?」


毎年同じことを聞くなよ。

「ああ」


「返事は?」


母親は興味津々で聞いてくる。


「断った」


「なんでよ~やっと結婚かと思ったのに」


早えよ。


「あ~結婚て。俺はまだまだ音楽と付き合いたいんだ」


「も~親孝行考えなさいよ」


いや、息子孝行も考えろよ。


「なぁ母さん?」


「なに~?」


「高校生に恋ってどう思う?」


「え……ロリ……コン? でも、ロマンチックナウッ! こうなりゃあんた押し倒してでもゲットしなさいよっ!」


母親はそう言うと電話を切ってしまった。聞くんじゃなかった。ていうか誰か、母親交換してくれ……。


End

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