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Dream Kiss~それぞれのバレンタイン~

第7章 願う幸せ~悠編~

「あいつが守ってやれないなら俺は奪う。そうじゃないならあの子の幸せを奪おうとは思わないかな」


「そか。なら仕方ないよね。これからもメンバーとしてリーダー補佐としてよろしく」


 優美は笑顔で言う。その笑顔が今は痛々しく見える。


「あぁ。優美、ごめんな」


 俺はもう我慢できなくて、俯いてしまった。そうしているとスタジオに着く。琉依と彬がいる。良かった、幸せそうで。


 その後、次々とメンバーが来る。全員揃うと練習をする。

 練習が終わると俺はスタジオのバイト。あの子が今夜、幸せのバレンタインを送れますようにと祈りながら掃除を行う。

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