
リモーネ
第6章 サンショウ
とりあえず俺の部屋にでも…と言われ、予想以上に殺風景な部屋に通された
「…それで、」
「っせ、セナちゃん…」
なんです?という言葉をかえでからのキスに飲み込まれた。
「っは、なんです…」
「セナちゃんはね、もうちょっとこう、俺に対して危機感をもってほしかった、あの、うん…」
かえではそんなことをいいながら目を盛大に泳がせる。
「…いいですよ。」
「うん!?」
「だから、俺のこと、好きにしていいですよ…」
言ってて恥ずかしくなってしまって、尻すぼみになったのがさらに恥ずかしい
「~んもう!ほんとセナちゃん!!!」
「え、なんです」
「好き!!」
「ん?あ、はい、ありがとうございます?」
