
リモーネ
第6章 サンショウ
じ、じゃあ、なんていわれながらベットに座らされ、ゆっくりと布団に押し付けられた
「…あ、かえで」
何度も何度もついばむようにキスをされ、服に触られたところでふと思い出した
「ん、なに」
行動を遮られたのが少し嫌だったのか、一瞬眉間にしわが寄る
「あ、の、お尻、洗ってない、です」
「~セナちゃんえっち…」
「だって、俺ウォシュレットあんまり得意じゃないんですもん」
「あ、セナちゃん気持ちよくなっちゃうんでしょ?」
「いや、それはないんですけど…まぁ、そうじゃなくて、」
「俺が洗ってあげようか?」
「はい?」
「そうだよ、それがいい。俺も一緒に洗うから。」
ホラ、と手を引かれ、ベッドから起こされあれよあれよという間に服を脱がされ、バスルームに連れていかれ、そこに押し込まれた
「ついでに頭とかも洗っちゃおうか?」
と椅子に座らされ、暖かいお湯をかけられる
「え、なんか申し訳ないんですけど??」
「セナちゃんもしてよ。それでいいでしょ。ギブアンドテイクだよ。」
「はぁ。」
かえでの頭を洗う技術は中々のもので、やっぱモテる男はちがうのかなとぼんやり思っていた。
あっという間に頭を洗われ終わり、からだ洗ったげるーと泡まみれの両手を差し出された。
これは不味いと立ち上がり、頭洗いまーすとかえでを座らせた
「あーなかなかいいねー」
「それはよかったです」
比較対象はどこの誰なのか。それは考えないようにした。
