
リモーネ
第6章 サンショウ
「いきなり動かしたら痛いだろうから取りあえずこのまま仲良ししようね?」
「えぁ…はい…」
未知の快感に思いを馳せながらキスをしていたセナはこれ以上はすぐにはないと言われ何となく残念な気持ちになる
「人体ってやっぱりすごい伸びたりするけど、俺はゆっくりしたいから。物足りないかもしんないけど、このまま、これは気持ちいいことだって教え込んであげるからね」
そう言ったかえではセナを一度強く抱き締めてから、ゆっくりと体を離す
「セナちゃん、すごい、おちんちん萎えてないね…才能を感じる。」
そうして上半身を見たかえではセナの我慢汁まみれのもう恐らく誰にも使われることはないであろう性器をみて微笑む
「ぁ…」
あまりにもじっくりと見つめられて思わず、さらに興奮してしまう
「ん?さわってほしいって?」
「あ、いや…」
「それとも、このままがいい?」
「ぁ、やだ…」
「なにがいやなの?」
「あの、さ、さわって…?」
位置関係でどうしてもかえでから見ると上目遣いになってしまうセナの可愛いお願いを見て思わず両手で顔を覆う
セナはなにか不味いことを言ったかと顔を青くしかけたが、そんなことはなく、かえでのテンションが上がったのは、彼のなかに入っているかえでの相棒の状態が雄弁に物語っている。
「…さわる。さわるよ。いっぱいさわって、気持ちよくして、依存させてあげる…」
かえでが両手の下で、表情筋どうなってんだ!?というような崩壊した顔でこんな呪詛を呟いていたのはセナの知るところではない。
