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リモーネ

第7章 ツツジ



再び、最初の風呂の前と同じ服を着せるのは憚られた(男子高校生が部活、しかも剣道をした後の臭いは凄まじい…)ため、素っ裸のまま手を引いて2階へ連れていき、とりあえずベッドのシーツを替えて、寝かせた。

「あー…部活あんじゃん…めんど…」

現在午前4時。
部活は午後1時からとはいえ、少々気乗りがしない。

「いっちゃんに二人で休むっていおっかなぁー」

そんなことを呟きながらスマホを確認すると、鬼のような数のメッセージ。

何事かと開くと部長、いっちゃんこと神崎樹からの絶対に部活を休むんじゃないぞという大量のメッセージと怒りに満ちたスタンプの連打。

さすがに不味いなぁと思い、わかったとだけ返事をし、一度セナ宅へ行く時間も考え、9時に起きるアラームをかけた。

次こそは夢見がいいようにと、転ぶやいなや眠りについた愛しい人を抱きしめて眠りについた。

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