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リモーネ

第5章 ペチュニア




かえで先輩に部屋まで引きずり戻され床に正座させられる

「かえで先輩、すごく暑いです…」

「自業自得!!」

「なんで、ですか」

「あのね!セナちゃんがのんだのはね!媚薬!わかる?び!や!く!」

「え…」

現物初めてみましたと瓶を持ち上げて見ようとすると

「初めてみたどころかのんじゃったんでしょ!?」

「…はぁ」

「いっちゃんのことだから…というかまぁ普通にオナニーするなりなんなりして精子出さないと治んないからね。」

「…え」

「ホラ、いつもどこでしてんの?」

「なんでそんな」

「じゃないと襲うよ!?」

「おそ…っても…い、ぃ」

「だから早く風呂なりなんなり…はぁ?」

「かえでせんぱ…はや…く…」

「…セナちゃん、俺がどんだけ我慢してるかわかってんの!?」

「だっ、て俺…動けない…」

「はぁ?ふざけてんの!?」

「お、お願いします…」

「…っだぁーーーもう!」

「うわっ…ふ」

突然、般若のような顔をしたかえで先輩に肩と足を掴まれてベッドに放り投げられた

「あ…」

「口閉じて。じゃないと舌突っ込むよ。」

「!!」

俺はその言葉に驚いて口を閉じたが、正直なところはいつも穏和なかえで先輩がイライラしている様子に見惚れ、初めて見た表情に喜びを覚えていたのである

俺が口を閉じて目を見開くと、かえで先輩の表情が緩み、俺の頭を撫でて額にキスをした。









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