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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第1章 きっかけ

 それからと言うもの、僕は西くんをライバル視。


 必死に練習。でも、どうやってもパーフェクトに当てられない。マークだけとか、数字だけは、当たる時がある。


 裏を見て「う〜ん、ダイヤの4」とか言って、めくってみたら、ダイヤの5だったりすると「おしい、あと1つ足したらよかった」て、そんな問題じゃねえだろって。


 スプーン曲げも頑張ったけど、1ミリも動かない。


 妹を使ってテレパシー実験。


 図形を描いて、テレパシーで妹に送る。


 妹が描く。


 もちろん描いたものは、全然違う。


「おい、違うやんか!! ちゃんと兄ちゃんが送ったのを、受けとめろや!!」


 妹からしたら「お前がちゃんと送れよっ」て話だよね。


 だが、どうやっても西くんに並ぶほどの力が出ない。


 ふと、テレビをつけた時でした。


 大脱出の特集みたいなのを、テレビでやってたんですよ。


 爆発する巨大水道管から、あっという間に脱出、吊られているロープウェイが爆発し、そこからの脱出等、今まで思っていたマジックのイメージをはるかに越えてました。


 そう、初代引田天功です。


 今のプリンセス・テンコーさんの師匠です。


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