テキストサイズ

僕らはずっと…

第12章 ふたり

side:柊


お風呂から出てリビングへ行くと、

春が寝てた。


ソファの上で横になっている。

「はる~。寝ちゃったの?」


春のほっぺをプニプニしながら小さい声で聞く。

春は全然起きなくて、スヤスヤ寝ている。


春のほっぺは思っていた以上に柔らかくてスベスベで気持ちいい。


春の寝顔久しぶりに見たかも。やっぱりかわいいなぁ。



チュッ。


春のほっぺにキスをする。柔らかくて、ふわふわ。


こんなことしてる自分がなんだか恥ずかしくて、照れるけど、なんかすごい満たされる。



今まで我慢してきたいろいろなことが、今解放されているような感じ。

でも、絶対に春が嫌がるようなことはしないから。




さてと、そろそろ俺も寝るか。


部屋の電気を消し、階段の電気だけつけてから春をお姫様抱っこする。


できるだけ揺らさないように気をつけながら歩く。


お風呂あがりの春からは甘い石鹸の香りがして、なんだかドキドキする。

ゆっくり階段を上って春の部屋の前に向かう。



「んっ。柊?」


春が起きたみたいだ。

「うん。おはよ。」


「おはよぉ。」


春の目はトローンとしてて、眠そうだ。


「春寝てたから、部屋まで連れてきたよ。もう寝な。」



「いや!」



え?


「1人で寝たくない〜。」


春がそう言って、俺の首に手を回して顔をうずめる。


「春寝ぼけてる?」


春が首を横に振る。

「今日は柊と一緒がいい。」


春が俺を見上げて言う。その顔が、仕草が可愛いくて、もうノックアウト。


寝ぼけてないといいながら、寝ぼけていそうな春の顔から顔をそらす。


これ以上見てたら、欲望に負けちゃいそう。



「わかった。いいよ。」




「やった~。」



春がそう言ってニコニコ笑う。





やっぱり、寝ぼけてるよなぁ。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ