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僕らはずっと…

第5章 恋

私は今、いつものように朝ごはんを作っている。

ご飯とおひたしとシャケの塩焼き。


もうすぐ柊を起こしに行く時間。

でも、柊の部屋に入るのは緊張する。今まではこんなこと無かったのに。




昨日あの部屋であった事がまだ私は受け止めきれてない。




「ガチャ」





不意にリビングの扉が開いた。

柊が珍しく自分で起きたのだ。




よく見るとあまり顔色が良くないように見える。


眠れなかったのかな。



「おはよう、しゅう。」




私はいつもどうり挨拶した。



ごめんね。

私は昨日のことを無かったことにしたい。


弱虫で、意気地無しで、ひどいよね。


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