テキストサイズ

僕らはずっと…

第5章 恋

「えーー!」


「ちょっちょっと!静かに!!」



思わず大きな声を出してしまって、凛乃ちゃんに口をふさがれる。





「もー春。」




「ごめん。」




それにしても驚いた。私も小さな声で、春に聞く。



「祐冬くんって、しゅうが仲いい祐冬くゆだよね。」




「うん。」




凛乃ちゃんが顔を少し赤くしながら答える。


「凛乃ちゃん幼なじみだよね?」





「うん。」





「じゃあ、ずっと好きなの?」






「それは違うよ。好きだなって気づいたのは

昨年なの。」




凛乃ちゃんの顔はもう真っ赤になってた。


こんな凛乃ちゃん初めて。


昨年という事は、中学生になってからってことかぁ。凛乃ちゃんの話を聞いてたらなんだかニヤニヤしてしまう。




「もういいでしょ。恥ずかしい。」




凛乃ちゃんは顔を背けてしまった。


そんな凛乃ちゃんに食い下がって聞く。




「これで最後。お願い。


どうやって好きって気づいたの?」




私が気になっていたこと。すきになったことがないわたしにとって大事なことだ。






「うーん。そうだなぁ。なんかいろいろあった気がするけど、」

ほんとに自覚したのは、助けてくれた時かな。




町に遊びに行った時ナンパされて、」



「え!ナンパ!?」


「うん。」





やっぱ凛乃ちゃんはすごいなぁ。大人っぽいもんね。

でも、中1でナンパされるとかホントすごい。




「まあとにかく、その時困ってたらちょうど祐冬がいてさ。

連れ出して助けてくれたんだよね…。




そん時になんか、祐冬がすごくかっこよく見えたんだ…。」





祐冬君のことを話す凛乃ちゃんがキラキラしてる。

すごく可愛いと思った。






「私、凛乃ちゃん応援する!!」



私は凛乃ちゃんの目を見て思いを伝えた。




「ありがとう。」





凛乃ちゃんはそう言って私の頭をポンポンした。


ホントイケメンなんだから。



私はそんな凛乃ちゃんの頭をポンポンし返した。













ストーリーメニュー

TOPTOPへ