
僕らはずっと…
第6章 怖い
うーん。狭い。前も後ろも人でいっぱい。
私と柊は無事電車には乗れたけど、やっぱり電車はギュウギュウずめだ。
狭いのは嫌い。それに何か今日は嫌な感じするし。
柊は私のななめまえにいる。人がどんどん入ってきて、隣にいたけどズレてしまった。
柊も狭いところは好きじゃないから、ちょっとムッとした顔をしている。
後10分ぐらいで着くかなぁ。
早く脱出したいよ。
私はそんなことをずっと考えていた。
その時…
ゾワッ。
お尻に何か触れた。
え。
触れたものは離れない。
え…。
状況が理解できない。
