
僕らはずっと…
第10章 告白
今度は柊が何かを話してるみたい。
たぶん柊は花山さんの目をまっすぐ見て答えているのだろう。
柊はそういう人だから。
柊が何を告げるのか気になる。イェスなのかノーなのかきになる。
でも、こわい。
もし、私が望まない方の答えだったらどうしよう。
急に恐怖が心を支配する。
モヤモヤよりもずっと黒くてこわい。
もしそうだったらと考えると目の前が真っ暗になりそう。
聞きたくない。
こわい。
なかった事にしたい。
今までどおり、柊のそばにいたい。
…。
私は逃げ出した。
その場から…柊から…。
