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琉依短編集

第3章 君の刻印

「……それよか……ベース……凄い……」


 やっぱりそうくるか。そう思いながらあたしは、言った。


「そう。この曲は、ベースの重低音を中心にしてる。あとは、キーボードの切なく優しい感じ。ドラムはゆっくりとした寝息のような…。ギターはその周りに乗せるようにって感じで。秦華が1番重要だ。秦華ならできる。そう思ってこのスコアにしたけどできるか? できないならこの曲は止めになるが……」


「やります! できます! こんなベースメインの曲、滅多にないじゃないですか!
やらせて下さい! やりたいです!」


 さすが奏華。ベースにかける思いだけは、強い。奏華がドリームキスのメンバーで良かった。


「よし、じゃあ、決まりな。じゃ、みんな頑張ろうな。あとは悠に任せた」


 あたしは、話終わり、悠にバトンタッチした。


 悠は、ライブの日程などを話した。

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