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琉依短編集

第5章 one night love story~隣の音楽少女~

 朝……。

「おはよう」

 琉依は先に起きていた。

「おはよう。じゃあ、ありがとう。仕事行くわ」

「どう致しまして。楽しかったよ」

「こちらこそ、ありがとう。またな」

 俺はそう言うと琉依の家を後にした。




 一年後……。

 琉依は、Dream Kissとして音楽番組に出ていた。琉依はギターボーカルをしていた。

“君の刻印、作詞作曲、月影琉依”

 あの日、話そうとしていたことが歌詞で分かった。切ない……そう思う。

 あの日、俺は隣の音楽女子高生に一夜だけの恋をした。



End

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