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今日も明日も

第2章 みつのあじ

A side

「ねぇ、にの」
ソファーに寝転がって、グダグダしているにの。

「んー?」
視線だけを俺に向けてどこか面倒そうな返事。
話すのもだるいくらい、グダグダしたいのが良く分かる。
いいけどね。そんなのは慣れっこだから。

「今日、早く終わったら飲みに行かない?」
「相葉さんの奢りなら」

そこは即答かよ。

「…いいよ」

甘いなー俺。
でも、それでも一緒に行きたい。
酔っ払った可愛いにのを見たい。

そんでもってあわよくば…

「何にやけてんのさ」

呆れ返ったようなにのの声に、慌てて自分の頬を叩いた。
いかんいかん。つい顔が緩んでしまった。

「き…気のせいだよ!」
「どうせ変な事考えてたんでしょ。スケベ」

しょうがないじゃん。
だって酔っ払ったにの、本当可愛いんだもん。
思い出すだけで俺のムスコが…

「やべっ」

ついつい声に出してしまい、俺は目を反らす。
にのの何とも言えない視線を背中にひしひしと感じながら。









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