今日も明日も
第12章 いたみ
A side
まただ
気が付くと
心ここにあらず、と言った感じで遠くを見ているにのがいる
「にの」
俺が呼び掛けると
「あ…なに?相葉さん」
取り繕うように微笑んで見せる
遠くを見ているにのは
そのまま目の前からいなくなってしまいそうで
抱き締めずにはいられなくなる
「…どうしたの?」
クスクスと笑って俺の腕に手を添える
「なんとなく」
「何それ」
だってしょうがないじゃん
俺はまだ
にのの全てになってない
不安なんだよ
一緒にいるのに、一緒じゃない時間が
何を考えてるの?
ねえ…俺を見てよ
俺だけを見つめててよ
好き って言ってよ
愛してるって囁いてよ
俺の事を受け入れてはくれてるけど
まだにのからは聞いた事がない言葉
何度こっちが囁いても
何度体を重ねても
曖昧にはぐらかされる
いっそ
殺してしまおうか
そしたらもう
こんな思いはしなくてすむ
亡骸でも
「二宮和也」なら愛する自信あるよ
俺は
抱き締めた腕をそのまま首に這わせ
…力を込めた
まただ
気が付くと
心ここにあらず、と言った感じで遠くを見ているにのがいる
「にの」
俺が呼び掛けると
「あ…なに?相葉さん」
取り繕うように微笑んで見せる
遠くを見ているにのは
そのまま目の前からいなくなってしまいそうで
抱き締めずにはいられなくなる
「…どうしたの?」
クスクスと笑って俺の腕に手を添える
「なんとなく」
「何それ」
だってしょうがないじゃん
俺はまだ
にのの全てになってない
不安なんだよ
一緒にいるのに、一緒じゃない時間が
何を考えてるの?
ねえ…俺を見てよ
俺だけを見つめててよ
好き って言ってよ
愛してるって囁いてよ
俺の事を受け入れてはくれてるけど
まだにのからは聞いた事がない言葉
何度こっちが囁いても
何度体を重ねても
曖昧にはぐらかされる
いっそ
殺してしまおうか
そしたらもう
こんな思いはしなくてすむ
亡骸でも
「二宮和也」なら愛する自信あるよ
俺は
抱き締めた腕をそのまま首に這わせ
…力を込めた