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今日も明日も

第13章 にちじょう

「…もう、絶対しないもん」

「えー…してよ」

「やだよ。毎回襲われたら身が持たない」

「良くお分かりで」


…面白そうに笑っているから

俺もつい、つられて笑ってしまった。


「バカみたい」

「愛し合ってる証拠でしょ」

相葉さんが、恥ずかしげもなくそう言ってのけるから



「…そうだよね」

俺も少しだけ、素直になってみた。


相葉さんが驚いて固まってる。



「起きよ!」

気持ちを切り替える為に、わざと明るく言って

相葉さんの腕からスルリと抜け出した。

さっさとベッドから降りて、振り返る。



「にのー…」

急に離れたからか、情けない声が聞こえた。


「好きだよ、相葉さん」


俺は極上の微笑みを浮かべ、相葉さんを待たずに寝室を後にした。



例えばこんな日常も


たまにはいいよね?


End

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