今日も明日も
第15章 にちじょう 2nd
「にの…?」
呼び掛けるけど
にのはぐったりして動かない。
…やりすぎちゃったかな
でも、にのがあんなに積極的に来たら
抑えるなんて無理でしょ
「もー…どこまで夢中にさせるのさ」
つい、声に出して呟いた。
だけど
にのに届く事はなくて。
疲れた体を圧して
にのをもう一度綺麗にしてベッドに運んでから
自分も改めて風呂場に向かった。
「ん…」
腕の中のにのが身じろぎして
俺も、目が醒めた。
この可愛い寝顔は
さっきまでの痴態が嘘のようで
くるくる変わるその顔が
俺を惹き付けて止まないんだ。
「…相葉さん…?」
「起きた…?」
にのは恥ずかしそうに
俺の胸に顔をうずめる。
「何で隠すの…」
顔、見せてよ
「やだ…」
「どうして?」
「やだったらやだ!」
分かってるよ。
思い出したんだよね。
あんなに乱れたくせに
あとから恥じらうのって
…ずるいよ。
可愛すぎて、何も言えなくなっちゃうじゃん。
「見せてよ…」
「ダメ」
「えー…見せてくれないなら…」
また襲っちゃおっかな
少し意地悪く囁くと
「ダメ!」
にのが慌てて顔を上げた。