今日も明日も
第16章 みつのあじ 2nd
今日は、潤と一緒のインタビューの仕事。
明らかにテンションの低い俺に
潤が溜め息をついた。
「あのさー…仕事なんだから、もうちょっと何とかならない?」
「だぁってさー…何で潤なんだよぉ」
「俺で悪かったな」
控え室のテーブルに顔をくっつけて
ウダウダする俺の頭を
潤は容赦なく叩いた。
「いたいーっ…潤ひどいぃ!」
「うるせぇよ。ほら、もうすぐ始まるっての」
「ぶー」
俺が口を尖らせたら
プハッと潤が吹き出した。
「もう、相葉くん分かりやすすぎだよ」
「へ?」
「にのに会えてないからだろ」
潤が呆れた顔で笑う。
「それ以外に何があるんだよ」
恨めしげにその呆れ顔を睨んで見たら
ガタン、と音を立てて
潤はテーブルを挟んだ俺の正面に座ると
「良い知らせがあるんだけどなー」
知りたくないの?
ニヤリと意地悪く俺を見つめてきた。
「なんだよ…俺にとっての良い話は、にのの事以外存在しないよ?」
どうせ、仕事の話か何かだろ。
例えば休みが出来た、とかだとしても
にのが仕事ならそれは嬉しくも何ともない。
俺は変わらずに唇を尖らせた。