今日も明日も
第17章 君がいるから スピンオフ
その日は凄く嬉しくて
いつもよりペースが早かったのは確か。
ほろ酔いの
完全にオフモードの櫻井さんと
やたら饒舌なのに
噛み捲って意味不明な言語になってる大野さん
お店での、クールな顔しか知らなかった
実はかなり面白い松本さん
…そして
隣には大好きな「恋人」
だから、そんな状況が幸せで
気付いたら
いつもより杯を重ねていた。
体がふわふわして
気持ち良い。
隣の相葉さんに寄りかかると
その暖かい体温が幸せで
皆が目の前にいるのに
くっついていたくて
相葉さんも
そっと俺の背中に手を回してくれるから
俺はまた
自然とグラスを口に運んだ。
「二宮、大丈夫か?…かなり飲んでるけど」
少し心配そうな櫻井さんが俺を見る。
「らいじょーぶれす❤ね、あーばしゃん」
何か分からないけど
楽しくて
くふくふ笑いながら答えたら
「…呂律、回ってねぇぞ」
櫻井さんが苦笑した。
あれ?うまく喋れてない?
つい、隣の相葉さんを見上げたら
「もー…可愛いんだから」
なんて
蕩けた目で俺に笑いかけるから
「んふ❤」
残ったグラスの中身を
クイッと飲み干した。