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今日も明日も

第17章 君がいるから スピンオフ


全てを奪い尽くすようなキスは

頭の中を蕩けさせ

身体中の力を奪っていく。


いつの間にか

シャツのボタンが全て外されていて

気が付いたときには

相葉さんの左手は

俺の素肌に直に触れていた。

その手は胸板を這い回り

胸のちいさな尖りに辿り着く。



「ふぁ…っや…!」

唇がふいに離され、思わず声が出てしまう。

そんな俺を見て

相葉さんがニヤリと笑った。



「…声出したら、翔ちゃん達が起きちゃうよ?」

「……っ」

わざと唇を離しておいて

そんな意地悪を言う。


そのくせ

俺の声を引き出そうと

首筋に唇を移動させて

弱いと分かってる場所を舐め上げるから


「くぅ…っん…!」

「…痛っ!」

思わず相葉さんの肩口を

噛んでしまった。


「ごめ…っ」

一瞬眉をしかめた相葉さんに

慌てて謝る。


咄嗟に噛んでしまったそこは

手加減なんてしていないから

くっきりとした歯形がついていた。


「…痛いよ」

「ごめんね…」

「ダメ。おしおき」

「え?」


相葉さんの口から

物騒な言葉が出て来て

背中に嫌な汗が流れ落ちた。



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