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今日も明日も

第17章 君がいるから スピンオフ


相葉さんが

唇をチョンチョンと舌でつついて

口を開けろと催促する。


開けてたまるか、と固く唇を結んで

俺がそれを阻止する。


何度か繰り返していくうちに

…相葉さんの目付きが変わったのに気が付いた。


ヤバイ、と思うのと同時に

うしろ髪をグイッと掴まれて

俺は首を仰け反らせてしまう。



反射的に開いてしまった唇に

するりと相葉さんの舌が滑り込んだ。

「…んぅ…っ!」

入り込んだ舌から

必死に逃げようとするけど

あっさりと絡め取られ

口内を貪られてしまう。

クチュクチュと

絡まった舌から

いやらしい音が聞こえてきて

思考回路が真っ白になっていった。


相葉さんのキスは

いつも気持ち良くて

愛されてるって実感できる。


だけど

ここで身を委ねたらいけないと

俺の理性が警鐘を鳴らした。


「ん…っう…」

震える指で肩を掴む。

だけど相葉さんの右手はしっかりと後頭部を抑え込んでいて

唇を離す事を許してくれない。

息苦しさに

目尻に涙が浮かんでくる。

口許からは

どちらのものとも分からない唾液が

顎に向かって伝っている。






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