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今日も明日も

第18章 けんか


とりあえず

怒りの原因を知らない事には

何も始まらないわけで

…本当にそれが俺なら

尚更知らないと

謝るに謝れない。


「にの、何怒ってんの」

肩に回した手を振り払われた。

めげずにもう一度回したら

勢い良く立ち上がって

ギロッと俺を睨み付けてから


リーダーの寝てる畳の方に行ってしまった。



何なんだよ

わけわかんねーよ



理由の分からないにのの態度に

俺もムカムカしてきた。


「おい!」

にのを追いかけて畳まで行く。

座ろうとしたところを

腕を取って掴まえた。


「何怒ってんの?俺何かした?」

戸惑い半分イライラ半分の俺を

またギロッと睨みつけてくる。


「…分かんないんだ」

すっごい低い声。

全身で「俺は怒ってます」オーラを纏っている。

「分かんないから聞いてるんだろ」

「…サイテー!」

「いてっ!!」


いきなり俺の脛を蹴って

にのは楽屋から出ていった。



「マジいてぇ…」

痛みに蹲る俺に気付いた松潤が

驚いたように傍に走ってきた。

「どうしたの」

「知らねぇよ…」

「は?」

「何か勝手に怒って、理由聞いたらいきなり蹴られた…」



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