今日も明日も
第18章 けんか
ちょっと…
何その可愛い理由。
やきもちだよね、それ。
「やきもち妬いた?」
「うるさい」
あ、耳まで赤くなってる。
掴んだ腕を離して
抱き締めてみた。
「うわっ!」
しゃがみこんだ不安定な体制だったから
二人ともその場にしりもちをついてしまった。
「何だよもう!」
にのが俺を睨むけど
抱き締める腕は離さない。
「風間に妬いてたんだ」
「うるさいってば!」
「でも…その理由で俺は負傷したんですけど?」
片手でズボンを捲る。
ベリッと湿布を剥がしたそこは
みごとな程に赤黒くなっていた。
「あ…」
それを見たにのが
そっとそこに触れた。
「ごめん」
「やきもち妬いて、勝手に怒って、あげくにこれですかー」
俺だって
少しは拗ねたい。
…痛い思いしたんだから。
「ごめんね、あいばか」
「それ謝ってねぇし」
「だって相葉さんが悪いんだよ」
「は?」
いきなり責任転嫁?
「仲良し話ばっかするから」
「それは風間に言え」
「アンタが気をつければいいの!」