
今日も明日も
第20章 countdown
「…何、言ってんの?」
そのままの姿勢でいながら
目の色が暗くなる
「そんなの、許すわけないでしょ」
いきなり両脇に手を入れられ
俺は相葉さんに抱き上げられてしまった
あっさりと、肩に担がれるようにされて
「離せ!バカっ!」
ジタバタと暴れる俺をものともせずに
寝室のベッドに運んでいく
その上に乱暴に降ろされたと同時に
押さえ付けられる体
ギリ…と締め上げる手首が痛い
「どけよ…」
「やだ」
「手、離して」
「ダメ」
そう言って、首筋に唇を押し付ける
「やめろよ…っそんな気になれるか…!」
少しでも相葉さんから、離れようと身を捩った
「…そんなの、知らねぇよ」
「…え」
低い声が聞こえて、思わず固まった
首筋にあった唇が耳許に移動する
「俺がシたいから、スルんだよ…」
聞きたくもない
嫌な声のトーンが、耳の中に響き渡ってきた
