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今日も明日も

第20章 countdown


少しずつ、息が整ってきて

自分の思考力もまともになると

一気に羞恥心が俺を襲ってきた


「…っ…く…」

全身を隠すように、体を丸める


両手で自分の体を抱いて

…声を殺して、泣いた

もう、涙を止める事を忘れた



何も言わない相葉さんの態度が

話なんかしなくても

それが答えとして物語っているじゃないか







もう、終わりなんだ

今までの

一緒に過ごした年月も

なかった事になるだけ


いいよ

また一人に戻るだけだもん


相葉さんに出逢うまでは

一人が当たり前だったんだから

…元通りになるだけ




刻まれたカウントダウン


もうすぐ終わりを告げる時が


…来ただけなんだよ







ゼロを刻んだ時の

その先


…もう、決めていた




「ねぇ…相葉さん…」


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