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今日も明日も

第20章 countdown


「やっぱさ、相葉さんは生きて傍にいなきゃいけないんだよ」

首に掛けた手を、後ろに回した

「相葉さんは、ずっと俺だけしか見ちゃダメなの」

「かずだけ?」

「…嫌なの?」


相葉さんが、埋めていた顔を上げる

鼻がくっつく位にそれを寄せて


「嫌なわけない」

顔をグシャグシャにして、笑った


「でもね」

近付けたまま、これだけは伝える


「今度、俺以外を見たら…その時は」

「分かってる」


どちらからともなく、唇を重ねた

やっと

心が繋がったキスは

触れてるだけなのに、全てを溶かす程に甘かった





「ね…」

「ん…?」

「俺の事、愛して?」

相葉さんの、傷になってる唇を舐めた

「止まんないけど、いい?」

今度は相葉さんが、俺の傷を舐める


「いいよ」


愛して

壊れてもいいから

相葉さんを、感じさせて


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