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今日も明日も

第22章 のんりある 旅行編


「…バカじゃないの」

呆れてしまった


「いいからいいから」

だけど

俺のぼやきなんて、気にもせず

相葉さんは何から飲む?…って袋を覗き込んだ






「そういえば、今日ね」

ほろ酔いになったところで

俺は、夕方の出来事を話す事にした



「どしたの?」

隣に座って、頭を撫でているのは

ここ最近は毎回の事

そこから抜け出して、カバンから

例の祝儀袋を取り出した


「何これ?」

相葉さんが、戻った俺を再び隣に座らせてから

不思議そうな顔をした

「当たっちゃった」

「え?」


肩を抱かれながら、チューハイを飲む

誘うのに、何故か少し緊張したから


「当たっちゃったの」

同じ事を、つい、もう一度言う

「うん…?」

相葉さんがますます不思議そうに首を傾げた


「だからね、当たっちゃったの。温泉旅行」

…何が「だから」なんだか分からないけど

ま、いっか


「…それでね」

次が重要なんだもん



「一緒に…行かない?」





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