今日も明日も
第22章 のんりある 旅行編
言った通り
本当に相葉さんは荷物を置くと
すぐに部屋を出て行った
酒は、冷蔵庫にいっぱい入ってるって言ったのに
「余っても困るもんじゃないから」
って…強情なやつ
いなくなったものは仕方ないから
夕飯に、と思った惣菜をお皿に移し替えて
1人用の小さなテーブルに、並べていった
あっという間にテーブルが埋まる
もう1つ、テーブル買うようかな?
…なんて考えて
「1人暮らしだっつーの…」
思わず口に出して、呟いた
「ただいまー!」
ありがと、と言おうと玄関を振り返って
「何それ…」
俺は固まってしまった
だって
4つの大きな袋に、…大量の缶
「さすがに重かったー」
ドサッとそれを置いて、両手の感覚を戻すようにぶんぶんと振っている
「何でそんなに買い込んでんの…」
冷蔵庫、そんなに入らないから
「んー…まとめ買い?」
相葉さんが、子供みたいな笑顔を見せた