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今日も明日も

第23章 理由はいらない





だけど

二宮さんは1週間立っても店には来なくて

…いや、もしかしたら俺がいない日に来てるって事も無きにしもあらず、だけど


期待していた潤の友達も

二宮さんに全く心当たりがないと言う


今の俺は

寝ても覚めても考えるのは、二宮さんの事ばかりで

同時期に、同じバイトの高校生から告白なんてのもされたけど

そんなのは全く眼中になくて


「あの子、なかなか可愛いのに勿体無い」

なんて潤に言われたけど


二宮さんに比べたら

ただの小便臭いガキにしか思えなくて




「重症だな、お前…」

面白がってた潤にまで

ついには心配されるようになってしまった


それもそうだ

忙しくて体力も消耗してるのに

二宮さんの事を考えすぎて、飯もまともに食わなくなって


「ヤバイだろ、その顔」

やつれてる、と眉をしかめている


「分かってるんだけどさ…」

自分じゃ、どうしようもなかった




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