今日も明日も
第24章 Still…~誰も知らない~【コラボ企画】
忙しく行き来するスタッフを眺めながら
何となく、相葉さんの肩に寄り掛かってみる
「どうしたの?」
されるがままに肩を貸す相葉さんが、不思議そうに俺を見た
そうだよね
こんな事、楽屋以外ではしたことないもん
「寝不足?」
「んー…そうかも」
そう言うから、目を瞑った
「ゲームのやり過ぎだよ」
揶揄うように笑うから
「昨日はやってねぇよ」
今度は唇を尖らせた
「拗ねんなよ」
「拗ねてなんかねぇよ」
お互いが、思わず吹き出した
しばらく二人で、意味もなく笑い続ける
本番前の、自分が自分のままでいられる時間
緊張を解す為の、必要な時間
そしてそこには、必ず相葉さんがいる
だけど
付き合ってるのは
まだ誰にも言ってない
二人だけの、秘密にしてある
だって
お互い「好き」って気持ちはあるのに
何だか確証が持ててない
そんな、微妙な感じ
「あ、もう来てたんだ」
大野さん達が来て、全員揃ったところで
俺は相葉さんから離れて立ち上がった
相葉さんも、立ち上がる
…すぐに、スタンバイの声が掛かった