今日も明日も
第25章 にちじょう 3rd
…ー反則だよ、それ
これ以上俺を煽ってどうするの?
「にの…」
突き上げたい衝動を抑えて、涙目のくせに笑うにのに、再び口付ける
「ねぇ、相葉さん…?」
「ん?」
「このまま、起こして」
「え…っ」
まだ上手く、呼吸も整ってないのに
にのが、信じられない言葉を口にした
小さく震えてる腕を、必死に首に回してしがみつくと
「…起こして?」
同じ言葉を、もう一度繰り返す
「無理、しないで、にの」
今だって、強引に進めてるのに
俺のが挿入ったままで、ツラいはずなのに
「だい、じょぶ…だから、…俺が、」
また、少し息が上がってきた
そりゃそうだよ
ちょっと動くだけで、にのの中、熱く蠢いてる
「…俺が、…何?」
声を低くして、耳許で囁くと
また、ビクン、と体をしならせて
「俺が、そうしたい…の」
泣きそうでいて、…それなのに、濡れて情欲に溺れた
…吐息混じりの声