今日も明日も
第26章 100%のきもち
ねぇねぇねぇねぇ
…ーうるさい
ねぇねぇねぇねぇねぇ
…ーだから、うるさいんだってば
ねぇねぇねぇねぇねぇねぇ
「もぉ!!うるさい!!……あれ?」
バチっと目を開けて、飛び込んで来たのは
見たことのない白い天井と
俺を覗き込む、サラサラの髪が前に落ちながら
人懐っこそうな笑顔を浮かべる人
「えーと…誰?」
「にの?」
何言ってんの?って顔をして俺を見てるけど
誰?この人
何で俺を「にの」って呼ぶの?
「誰あんた…ここ、どこ?」
その人が、今度は凄く悲しそうな顔をした
「にのぉ…」
「え…ちょっと…っ」
みるみる溢れる涙を拭いもせずに、崩れるようにしゃがみこんで俺の手を握りしめる
そういえば、今の俺は寝かされていて
左腕には…点滴?
ああ、この部屋って…
「病院…?」
「にの!分かる?!」
俺の言葉にガバッと顔を上げた
「いや、分かんない」
また、ガバッと顔を伏せてしまった