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今日も明日も

第26章 100%のきもち



「疲れたでしょ?…寝てていいよ」

運転しながらも、尚も気遣う相葉さんは

散々俺のフォローに回ってた分、絶対に俺以上に疲れてるはず


だって、やっぱさ

顔に、疲れが出てるよ?

無理して笑ってるのくらい、俺だって分かるよ?


「俺は平気、…相葉さんの方が疲れてるでしょ」

窓の外を見てた視線を、相葉さんに移したら


…また、寂しげな笑顔になってる



「ゆっくりで、いいって思うのに…」

「え?」

「俺の事だけでも…」

ー…思い出して欲しい

言わなくても、痛いくらいに伝わってきた

相葉さんの気持ち



「勝手だよね、一番困ってるのはにのなのに…ごめんね」

「相葉さん…」


その切なげな表情に

何故だか無性に相葉さんを抱き締めたい衝動にかられた

助手席から、右手を伸ばして軽くシャツの腕の部分を掴んだ

運転中だから、本当に軽く


それだけなのに、相葉さんは更に切なそうな

…悲しそうな、顔をした


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