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今日も明日も

第26章 100%のきもち





ー…今、寝室のベッドの中

二人で並んで上を見ている




10分前

「俺、あっちで寝るから」

って言ってる相葉さん


昨日だって

俺にベッドを貸してくれて、ソファーに寝てて

朝、体が痛いって言ったくせに


「ダメだよ、俺があっち行くって」

何回もそう言うのに、相葉さんも1歩も引かなくて

ついムキになった俺が


「じゃあ一緒に寝よ!」

…って相葉さんを引き摺り込んだ



並んで布団に入ったはいいけど

…眠れない

相葉さんの気配を真横に感じたら、やたらドキドキしちゃって


それに

相葉さんも、不自然なくらい動かなくて

…絶対起きてるって分かる


背を向けて「おやすみ」ってすればいいだけなのに

何だかタイミングを逃してしまって動けない




「…っ」

やっと相葉さんがモゾモゾしたと思ったら

俺の左手を、相葉さんの右手が握りしめた


「これ…嫌?」

掠れたような、相葉さんの声

…何でかな


「嫌じゃ…ない、よ?」



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